●「父の日」の由来は?
→父の日の由来の前に、母の日についておさらいしたいと思います。
この番組でも母の日の由来について、先月お話をしていますが、「母の日」が始まるきっかけを作ったのは、アメリカのアンナさんという女性です。
アンナさんは大好きだったお母さんの命日に、母親を偲ぶため、母の日普及運動を始めました。
そして、1914年ウィルソン大統領の提唱で5月の第2日曜日が正式に国民の祝日である「母の日」となりました。
そして父の日については、その母の日普及運動の存在を知った、同じくアメリカのソノラさんという女性が、母の日があるならば、父親にも感謝する日「父の日」を作ろう!と牧師協会へ嘆願したことがきっかけとなりました。
ソノラさんの父親は奥さんを若くして亡くし、男手ひとつで子供6人を育てあげたそうです。
その6人兄弟の末っ子と育ったソノラさんなので、苦労して自分たちを育ててくれた父親のためにも父の日を!
と考えたのは当然のことかもしれませんね。
ソノラさんが牧師協会に嘆願したのが1909年、翌1910年6月に父の日の初めての祝典が開催されたようですが、一般的にはまだ無名。
父の日がアメリカで正式に制定されたのは1972年のことです。
●日本での父の日のはじまりは?

→日本で父の日が広まりはじめたのは、1950年頃からですが、まだまだ認知度は低かったようです。
一般的な行事として認知されるようになったのは1980年代頃。
デパートなどの販売戦略のひとつとしてイベント化したのがきっかけのようです。
●父の日ギフトの選び方

→やはり気になるのは相場やどんなものが選ばれているかですね。
母の日の時にもお話ししましたが、贈る側の年齢、お父さんの趣味・嗜好によっても変わるので一概には言えないのですが、一般的な範囲でお話しします。
まず、平均予算は母の日と同じ、3,000円~5,000円くらい。
そして人気のプレゼントですが、たとえば会社勤めをしているお父さんなら、ネクタイやベルトなどの仕事で使うような小物類が人気です。
ハンカチや靴下なども、ちょっとしたプレゼントには最適ですね。
あとは、お酒が好きなお父さんなら、お酒類やそれに伴うおつまみセットなども選びやすいです。
他には趣味に合わせたもの、健康器具なんかも人気があります。
また、母の日には定番のカーネーションがありますよね。
では、父の日の定番の花はご存知ですか?
父の日の花は「バラ」になります。
これは、父の日のきっかけをつくったソノラさんが、「父親の墓前に白いバラを供えた」というところに由来しているそうです。
最近では父の日に「黄色いバラ」を贈るというイメージを持っている方も多いと思います。
これは日本で1981年に設立された
「日本ファーザーズ・デイ委員会」が開催している「父の日黄色いリボンキャンペーン」というものが影響しているようです。
黄色い色は幸せの象徴と言われ、父の日のイメージカラーとして定着していますね。
元気が出るカラーですよね。
●父の日は影が薄い!?
→母の日に比べると、どうしても影が薄くなりがちな父の日。
寂しい思いをしているお父さん方も多いのではないでしょうか。
実際、ある統計では父の日に何もしないという人が約6~7割ほどにものぼるそうです。
一方、母の日に何もしない人は4割程度と言われているので、その差は歴然ですね。
贈る側の意見としては、母の日に比べて何をあげていいかわからない、プレゼントしても使ってもらえない、なんて意見もあるようです。
でも実際にプレゼントをもらって嬉しくないお父さんはいないと思うので、ぜひ日頃の感謝の気持ちを伝えるきっかけにしていただきたいと思います。