●のし袋を書くときにボールペンはダメ!

→これはご存じの方も多いと思いますが、ボールペンや万年筆で書くのはマナー違反です!
黒墨の毛筆や筆ペンで書くようにしましょう。
お祝いごとに関しては濃い墨で、お悔やみ事の場合は薄墨で書きます。
毛筆が苦手…という方もいると思いますが、上手に書くというよりも、読みやすく、はっきりと丁寧に書くことを心がけて下さいね。
●古いお札を入れてしまった!?
→これもよく耳にすることなので、ご存じの方も多いと思います。
お祝いごとに関しては新しい折り目のない新札を、お悔やみ事には古いお札を使うのがマナーになります。
新札が準備できず「これでいいか」とお財布から出してしまいがちですが、
できるだけ新札を準備し、どうしても難しい場合は出来るだけキレイなものを選びましょう。
特に結婚式のご祝儀などは一生に一度のお祝いの席、また事前に知らされているものですから、前もって銀行等で両替して準備しましょう。
結婚式場によってはフロントで新札を用意してくれている場合もありますので、困ったら一声かけてみてもいいと思います。
お悔やみ事の場合で新札しかない場合は、一度折り目をつけてから入れるようにします。
●名前(連名)の書き方

→自分の名前だけを書く場合は問題ないのですが、悩んでしまうのが複数人の連名で贈る場合の名前の書き方です。
会社や団体、親戚同士でなど、数名で贈る場合もありますね。
その場合、3名までの連名はそのまま並べて記入OKです。
一番右側から左側へと、地位や年齢の高い人順に記載するのがマナーです。
3名以上の連名になった場合は、無理に書かずに会社名や団体名を記載し、○○一同などとするようにして下さい。
贈り主全員の名前を書きたい場合は、和紙などに全員分の名前を記入して、それを袋の中に一緒に入れるようにします。
また夫婦連名の場合は、名字は1つ、名前を2つ記載すればOKです。
一番右が偉い方、と覚えておけば間違う事もなくなります。
また、個人的に困った経験があるので気を付けてあげると優しいかなと思うのが、
親戚付き合いの中で贈る場合には、同じ名字の方がいる確率が高いため、できるだけフルネームで名前を書くのが良いと思います。
簡単に名字だけ…となると誰だかわからなくなってしまう可能性もあります。
●お札を入れるときの向き

→新札も準備したし、のし袋もバッチリ書けた!
だけど…お札を入れようと思った瞬間、あれ?と思ったことはありませんか?
お札の向きにも実はマナーがあります。
紙幣の表(肖像画がある方)が袋の正面が同じ向きになるように入れましょう。
さらに、肖像画が上に来るように入れます。(袋を開けてすぐ肖像画が見える)
必ず全ての紙幣が同じ向きになるよう、きちんと揃えて入れて下さいね。
ちなみに、お悔やみ事の場合は、肖像画が袋に対して裏を向き、袋の入り口側には肖像画がないほうがくるように入れます。
お祝い事とお悔やみ事は向きが逆と覚えておきましょう。
●のし袋の格について
→あまり気にされていないかな?と思うことが多いのですが、実はのし袋には格(レベル)があります。
水引(リボンみたいな部分)が印刷されているだけのものから、とても豪華な鶴とか亀とかをかたどった水引もありますね。
「中身をあまり多く包めないから…せめて外見だけでも豪華にしよう!」
と思って中の金額に見合わない袋を使ってしまってはいけません。
目安としては、入れる金額の100分の1程度の袋が額相当の袋です。
中身が3万円ならば300円程度、5万円ならば500円程度のご祝儀袋と覚えておくと良いですね。
最後に…意外と多いトラブルで一番困ってしまうのが「お金の入れ忘れ」
もらった側はどうにも指摘しづらい部分なので…
自分が贈る側の際は、これだけは絶対に避けたいですね。
最後にきっちり確認する癖をつけましょう!!