●引っ越しのご挨拶は必要?
→ズバリ、しなきゃいけません!
最近はアパートに若い方の一人暮らしも増えていますので、隣の人の顔も知らない…なんて人も多いのではないでしょうか。
もちろん、そんなに密なお付き合いをする必要はないのですが、引っ越しの際のご挨拶はしておくことをオススメします。
理由としては、自分の防犯上、隣にどんな人が住んでるか知っておくためがひとつ。
もっと前向きな理由としては、挨拶を交わすくらいの関係性があると、
お互い何か問題が起ったときに、多少目をつむれたり、協力し合えたり、いい関係性が築けるからです。
特に、一戸建ての場合だと長く住む土地ですので、近隣住人の方と一緒に何かをする機会が増えます。
町内会の集まりや子供の学校行事など、いろいろと情報網があったほうがいいです。
あとは、単純に損得の問題ではなく、やはり「隣にどんな人が住んでいるのかも全くわからない」なんていう社会では寂しすぎますよね。
●引っ越しのご挨拶のタイミングと範囲は?
→まず、一口に引っ越しの挨拶と言っても、「引っ越し前」と「引っ越し先」の2つあります。
★引っ越し前
引っ越し前の挨拶は、隣近所とお世話になった方々に対して行います。
タイミング的には、引っ越しの1週間前から前日くらいまでに済ませておくと、当日にバタバタせずに済みます。
「今までお世話になりました」と
「引っ越し当日はトラック等がご迷惑をおかけしますが」と一言付け加えておくと良いと思います。
特に親しくしていた方がいれば、引っ越し先の住所などもお渡ししてもいいですね。
★引っ越し先
引っ越し先での挨拶は、これから住む場所になるので、より重要になってきますね。
タイミング的には、引っ越し当日か翌日、遅くても1週間以内にはご挨拶しておきましょう。
引っ越し先が一戸建ての場合は、「向こう3軒、両隣」と言って、自分の家の向かい側の3軒と両隣の計5軒のことを指します。
さらに、自宅の裏側にもお宅がある場合は、そちらにもご挨拶をしておきましょう。
また、町内会等が存在する場合は、町内会長さんにも挨拶をしておくとスムーズですね。
その上で、町内会の範囲にはご挨拶しておいたほうがいいケースもあります。
町内会長さんに相談してみても良いでしょう。
アパート・マンションの場合は、両隣と真上、真下の計4軒。
更に、大家さん、管理人さんがいる場合には、そちらにも挨拶をしておきましょう。
●ご挨拶に行く時は、家族全員で
→ご挨拶に行く時は、できれば家族全員で行きましょう。
家族構成を知ってもらい、顔を覚えてもらうことが、今後のお付き合いには必要なことです。
特に、小さいお子さんがいる場合は、
「子供がお騒がせするかもしれませんが」という一言は絶対に必要だと思います。
アパートなどの場合、やはり小さい子がいると様々な音が気になってトラブルになりかねません。
なるべくお互いに気持ち良く生活したいですよね。
●挨拶をしに行く時に持っていく品物は?
→ご挨拶に行く際は、500円~1000円程度の品物を持参します。
ご挨拶の品に人気なのは、タオルや洗剤、お菓子など。
どのご家庭でも使っていただける消耗品がベストですね。
名前を覚えていただくためにも、熨斗紙は「御挨拶」として、下には「名字」を書きます。
アパートやマンションの場合は、部屋番号を付け加えるのもいいですね。
●引っ越しの挨拶状について
→引っ越しのバタバタで忘れがちですが、
引っ越しした際の「引っ越しました」のハガキで挨拶状を出しましょう。
挨拶状を出す範囲としては、年賀状を出している範囲で考えてもらえばいいですね。
引っ越し時期がちょうど年末近くであれば、その時にお伝えしても構いません。
ただ、相手の方は年賀状を旧住所で出してしまうので、郵便局へ郵便物の転送届は忘れずに。
●引っ越し蕎麦の由来は?
→今はなかなか聞かない引っ越し蕎麦。
「引っ越したらお蕎麦を食べる」風習と捉えている方もいらっしゃるかもしれませんが、本来は「お蕎麦を近隣の方に振る舞う」という風習です。
なぜお蕎麦かというと「おそばに末永く」とか「細く長いお付き合いを」などの意味が込められているようです。
引っ越しの際にお蕎麦を配るのは江戸時代に広まったようで、その前は小豆粥を重箱に入れて配っていたそうです。