●「母の日」の由来は?
→「母の日」が始まるきっかけを作ったのは、アメリカのアンナ・ジャービスという女性です。
アンナさんは1905年5月9日に母親を亡くし、母親の事が大好きだった彼女は母親をしのぶため、母親に感謝を伝える日を作ろうと思い立って、 アメリカで「母の日」普及運動を始めたそうです。
1909年には支援者を集め、母の命日にあたる5月9日にウエストバージニア教会で「母の日」を祝う礼拝を行ったとされています。
この日がちょうど5月の第2日曜日でした。
この運動は徐々に全米に広まっていき、1911年にはほとんどの州で「母の日」が祝われるようになりました。そしてついに、1914年ウィルソン大統領の提唱で5月の第2日曜日が正式に国民の祝日である「母の日」となったそうです。
●日本の母の日の始まりは?

→アメリカで国民の祝日とされた頃、その発端となったアンナさんから、日本の青山学院へ「母の日」についての手紙が届いたそうです。
その考えに共感した当時の青山学院で紹介され、キリスト教会などのごく一部で行われるようになりました。
その後、この行事を全国に広げようと、1937年に森永製菓が主体となり「母の日大会」を開催し、それが次第に定着していきました。
しかし、それからしばらく日本は戦争の時代に突入。
戦後ようやく、5月の第2日曜日が「母の日」として制定されました。
●なぜカーネーションを贈る?
→母の日にカーネーションを贈ることになった由来は、きっかけであるアンナさんの母親が生前好きだった花がカーネーションだったため、とされています。
そのため、母親の追悼式で白いカーネーションを祭壇に飾り、参列者にもそれを配ったようです。
また、キリスト教で「カーネーション」は、キリストが十字架にかけられた時、聖母マリアが落とした涙の跡に咲いた花とされており、「母親の強い愛情」を表す花という意味があるそうです。
そのため、カーネーションを贈る習慣が浸透しやすかったのかもしれませんね。
そこから、母親が亡くなっていれば白いカーネーション、健在であれば赤いカーネーションを贈るという流れが生まれ、現在に至っています。
今ではカーネーションもいろんな色がありますので、お母さんの好きな色、イメージカラーなど、選ぶ楽しみも増えましたね。
●母の日ギフトの選び方

→予算はいくら、どんなものが人気…と言いたいところですが、やはり何よりも気持ちが大事です!
また、予算については贈る側の年齢によっても変わりますし、お母さんそれぞれの好みも違いますよね。
とはいえ、気になる部分、参考にしたい部分だと思いますので、簡単にお話したいと思います。
一般的には、平均予算は3,000円~5,000円くらいが多い印象です。
プレゼントで人気なのは、やはりお花が断トツ!
その他は、スイーツ・お菓子、ハンカチなどの雑貨、他には外食でご馳走するなども定番のようです。あとは、普段から好きそうなものを会話などからリサーチしておくといいですね。
そして、世のお母さん方が一番嬉しいとの意見が多いのは、直接顔を見せに来てくれて、一緒の時間がすごせる、とか、電話やメッセージカードをもらったという話です。
ぜひ、普段会えない方は直接会いに行く、もしくは電話だけでも、プレゼントを贈る場合も、物だけでなくメッセージを添えていただければと思います。