●バレンタインデーの由来

→バレンタインデーは、英語では「Saint Valentine’s Day」、訳せば「聖バレンタインの日」という意味です。
実は、バレンタインというのは、人の名前なんですね。
まず、どんな人だったかというお話をしたいと思います。
西暦3世紀のローマにおいて、当時の皇帝は、若者たちがなかなか戦争に出たがらないので手を焼いていました。
その理由は、彼らが家族や恋人を残して戦争に行きたくないからではないかと考え、結婚を禁止してしまったそうです。
しかし、その禁止令に反して、若者たちを内緒で結婚させていたのが、キリスト教司祭であるバレンティヌス、英語読みではバレンタインです。
その行為が皇帝にバレて、このバレンタインさんが処刑されたのが、2月14日なのです。
それ以降キリスト教で2月14日は、「恋人たちの日」として、恋人達がギフトやカードを贈り合う日として定着したようです。
●なぜチョコレートを贈る?
→実は、女性が男性にチョコレートを贈るのは、日本独自の習慣です。
欧米では、恋人や友達、家族などがお互いにカードや花束、お菓子などを贈り合います。
では、チョコレートはどこから出てきたかというと、1958年に東京都内のデパートで開かれたバレンタイン・セールで、チョコレート業者が行ったキャンペーンが始まりだそうです。
そして、今では「バレンタインデーといえばチョコレート!」として、定番になっていますね。
クリスマスなどもそうですが、キリスト教になじみの薄い日本では本来の意味が忘れられて、セールスに利用されがちのようです。
しかし、一方ではチョコは「恋の薬」とも言われているようです。
当時のお菓子メーカーさんがそこまで考えていたかどうかはわかりませんが、古代ローマでは媚薬として使われたという正真正銘の「恋の薬」。
刺激が強いため、若い独身女性は食べるのを禁じられていたほどだそうです。
実際、チョコレートに含まれる成分が、脳内でドーパミンという物質の分泌を促進するらしく、このドーパミンは恋愛中にも多く分泌されるため、チョコを食べた時の幸福感は恋をした際のそれに良く似ている、とも言われているみたいですね。
●最近のバレンタイン

→そもそも女性から好きな男性へ贈るとされているバレンタインチョコですが、それ以外にもお世話になっている男性への義理チョコはもう定番ですね。
最近では、女性から男性へ贈るという、本来の概念を覆した「逆チョコ」や友達同士で交換する「友チョコ」なんていう言葉も登場していますね。
また、自分へのご褒美ということで「マイチョコ」なんていうのも女性の間では流行っているようです。
何はともあれ、せっかくの季節のイベントですので、今年のバレンタインデーも楽しくチョコレートを贈りたいですね。
●ホワイトデーの話

→バレンタインデーにチョコレートをもらった男性が、お返しに女性へお菓子などをお返しするのが、
来月3月14日のホワイトデーですね。
これも日本独自の風習です。
日本では、贈り物やお祝いに対して、お返しをするという風習があります。
「もらったらお返ししないと申し訳ない」という感覚が日本人の考え方に根付いているおかげもあってか、このホワイトデーもお菓子業界が提唱したものが、今日に至るまで定着してきました。
日本人の昔からの贈答文化という風習があったからこその新しいカタチの文化なのかもしれませんね。