女の子の節句「ひな人形」について

行事・イベント

●なぜ「ひな人形」を飾るの?

→ひな祭りが始まった平安時代の貴族の間では、紙人形を使った「ままごと遊び」が行なわれていて「ひいな遊び」と呼ばれていました。

 また、その頃、上巳の節句の日に人形を作り、自分の身代わりとして川へ流して無病息災のお払いをしていたそうです。

 これは「流し雛」の原型で、今でも流し雛を行っている地域もあります。

 この「流し雛」と「ひいな遊び」が合わさって「ひな祭り」として定着していきました。

 これが現代にも受け継がれ、我が子のすこやかな成長と幸せを願い、ひな人形を飾るようになっていったようです。

●次女、三女が生まれたら?

→ひな人形のご案内をすると、よく言われるのが

 「私(赤ちゃんのお母さん)のひな人形があるから」とか「お姉ちゃんのお人形を買ったので」と言われます。

 でも、本来ひな人形は一人にひとつ必要なものなのです。

 なぜかというと、ひな人形の由来からわかるように、人形はその子の身代わりとなり、魔除けのお守りの役割をします。

 ですので、ひな人形は一人にひとつが本来の在り方です。

●とはいえ、飾るスペースがない場合は?

→ひな人形は一人にひとつが本来の意味からすると正しいのですが、アパート住まいの方が多い現代では、なかなか買っても飾る場所がなかったりして一人ひとつを用意できない場合もあるかと思います。

 その場合は、小さめのケースのひな人形とか、浮世人形・市松人形などのお人形、最近だとつるし雛なども人気です。

 あとは、お子様の名前の入った名前旗だけでもご準備いただけると、お子様自身も自分だけのものという印象が強まりますね。

●いつからいつまで飾る?

→立春過ぎから二月の中旬、遅くとも一週間前までには飾りましょう。

 また片づけは、季節の節目という本来の意味からもなるべく早めに、遅くとも三月中旬までには済ませましょう。

 とくにひな人形をいつまでも飾っておくと「女の子の婚期が遅れる」などといった言い伝えもありますね。

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