「暑中見舞い」と「残暑見舞い」って何が違うの?ギフトアドバイザーが解説します!

中元・歳暮

暑中見舞いの由来

→暑中見舞いは、お盆の贈答習慣に由来します。

 これは、お中元の由来の話と同じなのですが、「盆礼」と言って、親や親戚、近所の人々の間でご先祖様の供養として供える品物をやりとりする習慣がありました。それが簡略化され、手紙で済ませるようになったのが現在の暑中見舞いです。なので、お中元の時期が遅れてしまった場合などに、「暑中御見舞」や「残暑御見舞」とするのはココからきています。

暑中見舞いを贈る時期は?

→暑中見舞いというのは、その名の通り「この夏の暑さを乗り切りましょう」という趣旨で贈るものです。暑中見舞いの「暑中」とは、夏の暑い時期という意味で、二十四節気(にじゅうしせっき)の小暑(しょうしょ)と大暑(たいしょ)の時期を指す場合や、夏の土用を指す場合があります。

 二十四節気とは、一年を二十四に等分し、その区切りと区切られた期間とにつけられた名前のことです。

 「立春」とか「夏至」などはよく聞きますね。ちなみに、小暑は7/7~7/22頃、大暑は7/23~8/6頃先週もお話しした夏の土用は7/20~8/6頃です。なので、一般的には7/7頃~立秋(8月7日頃)の間に出すものとされています。しかし、ここで気を付けたいのが「梅雨」の時期。暑中見舞いの趣旨から考えると、「梅雨」の時期では「暑中」とは言いにくいですよね。ですので、暑中見舞いの正確な時期は?と言われれば、「梅雨明けから立秋の前日まで」というのが正解です。

梅雨明けの時期はいつ?

→梅雨明けの時期に暑中見舞いを出そう!と思っても、梅雨明けの時期って地域によってずいぶん違いますよね。

 沖縄などの南端では6月下旬には梅雨が明けていますが、福島県は、遅い時は7月末まで梅雨が続きます。ちなみに、2017年は8月2日、2016年は7月29日を記録しています。平均的には7月25日頃だそうです。ただし、ここで言う「梅雨が明けてから贈る」というのは、暑中見舞いを贈るお相手の方が住む地域の梅雨明けのことです。自分の住んでいる地域ではありませんので、配慮が必要です。

 このように地域差があり、あまり早すぎても受け取られた方が違和感を持つということで、7月20日前後から出すのが一般化してきているようです。

立秋(8/7頃)を過ぎてしまったら?

→もし、立秋までに暑中見舞いを出せなかった、もしくは暑中見舞いを頂いたけど、出してないのでお返しとして出したいという場合は、残暑見舞いとして贈るのがマナーです。

 「残暑見舞い」は8月末までには届くようにします。なので、暑中見舞いと残暑見舞いの違いは出す時期。暑中見舞いは「夏」、残暑見舞いは暦の上では「秋」のお見舞い状 なんですね。夏と秋では挨拶の言葉も変わってきます。現実的には、立秋を過ぎた8月は暑さが厳しいことが多いので、ややこしいところですが…。

 今からでもまだ暑中見舞いに間に合います!むしろ福島ではここからが本番ですね。メールが完全に普及して、なかなか手紙をやりとりする機会が減った昨今。今年はお世話になっている方へ、暑中見舞いを贈ってみてもいいですね。

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