しきたり、準備するものなどどうしよう?
結納品とは、新郎家から新婦家へ納められる縁起物で、正式には9品目あり、それぞれに意味があります。
その中に一般的に結納金といわれるものも含まれ、金額に明確な決まりはありませんが、切りのよい金額を新札で用意しましょう。
結納は、両家の「結」びを祝い、贈り物を「納」める儀式のこと。
結納をすることによって、結婚の約束が正式に交わされたことになります。
結納には正式結納と略式結納があり、正式結納は仲人が両家を往復して結納品を届けるスタイル。
略式結納は両家どちらかの家やホテル・料亭などに両家が揃って結納を交わすスタイルです。最近の主流は略式結納で、あまり形式ばらずに気楽に行いたいというカップルが多いですね。
結納は、一般的には挙式の3ヵ月~半年前に行うことが多いです。
「いつ」という決まりがあるわけではありませんが、挙式の3ヵ月~半年前に行うカップルが多いようです。
いわゆる大安吉日の午前中が縁起も良くオススメですね。とはいえ、お仕事の都合などで、両家の都合の良い土日祝日を選ばれることが多いです。
「絶対に」というものでもありません。
結納をやる、やらないは自由なので、絶対にやらなければならないというものではありません。
ただ、結婚は人生の中でも大きなイベントであり、本人同士はもちろん、両家の繋がりという意味を持つものです。
後になって「やっぱりやろう!」とはいかないものなので、両家で相談をして決めるようにしましょう。
メインの結納品の他にいくつか準備するものがあります。
結納品とは、新郎家から新婦家へ納められる縁起物で、正式には9品目あり、それぞれに意味があります。
その中に一般的に結納金といわれるものも含まれ、金額に明確な決まりはありませんが、切りのよい金額を新札で用意しましょう。 更に結納品には「目録」という、結納品の品名と数量を記載した納品書のようなものが含まれています。
新婦側ではそれに対する領収書として「受書」というものを準備します。
その他として、両家それぞれが「家族書」と「親族書」という両家の家族・親戚を紹介し合うための書類を準備するのが一般的ですね。 最近では、これらを一式セットにして「結納セット」として販売していることも。
結納返しの形式、相場は地域で大きく異なります。
結納返しとは、新婦家から新郎家へ贈る結納品のようなもの。
どちらかといえば、結納品に対するお返しという意味合いが強いかもしれません。 ただ、地域によっては結納返しの風習がない場合もあったり、最近では腕時計やオーダースーツなどをお返しするというケースも。
この辺りのさじ加減も、両家であらかじめ相談をしておきましょう。
「結納」について①
●結納の歴史
→結納の一番古い記録は、約1,400年前の平安時代。
日本の16代目の天皇である仁徳天皇の皇太子が妃を迎える時に、「納采(絹織物・酒・肴)」と言われる贈り物が贈られたと日本書紀に記されていて、これが結納の始まりと伝えられています。
それが室町時代に武家の間で作法が確立されて、少しずつ各地方に伝わったようです。
今のように一般の家庭でも結納を行うようになったのは、明治時代になってからと言われています。
●結納の語源
→結納の語源にはいくつか説がありますが、代表的なものをご紹介します。
①結いのもの
これから両家が新しく姻戚関係を結ぶために、男性側から酒や肴を持ち寄って飲食を共にして、結婚の申し入れをし、祝い合う時の酒肴を「結いのもの」と言い、それが語源とされています。
結納品に酒、するめ、昆布などの品が使われているのは、その名残のようです。
②言い入れ(いひいれ)
婚礼を申し込むと言う意味の「言い入れ(いひいれ)」という言葉が由来。 語形変化して「結納(ゆいのう)」となったとされています。
●結納の意味とは
→言うなれば、結納とは「結婚しよう」という口約束だけの「結婚の約束」を公にするために行う、伝統的なスタイルの儀式になります。
結婚の約束をした証として、両家の間で金品を取り交わし、婚約を確かなものにします。
また、男性側にとっては、大切な娘さんを嫁に出す女性側のご両親に対し、誠意の気持ちを表す場にもなります。
心に思っているだけでは伝わりにくいものを形に表わしたもの、と捉えると結納の意義が見えてきますね。
結婚する2人にとっても、気持ちの上で大きな節目になり、責任や覚悟を新たにする大事なきっかけにもなります。
また、考え方や生活習慣の違う両家がこの結納を通して歩み寄り、今後の円滑な親戚付き合いをするうえでも、お互いが尊重し合いながらお付き合いができる良い機会になりますね。
●結納はしなければならない?
→結納をする、しないは自由です。
絶対にやらなければいけないというものではありません。
ただし、結婚は当人同士だけでなく両家に関わる大切なこと。
当人同士はもちろん、両家のご両親ともしっかり話し合いをしたうえで決めましょう。
例えば、若い2人はそんな面倒なことはやらなくていい…
と思うかもしれませんが、女性側の両親からしてみれば、大事に育ててきた娘を嫁に出すとなった時に、「大事なお嬢さんにお嫁に来て頂くのですから、ぜひ結納をやらせてください」と男性側のほうから提案があれば、こんな思いで迎えてくれるんだ、と安心して送り出せるのではないでしょうか?
また、結納は一生に一度の事です。
後から「やっておけば良かったな」と思っても間に合いません。
「必要ない」と簡単に省略してしまうのではなく、ひとつのケジメとして結納を行うというのは、 とても良いことだと思います。
●最近の結納事情
→結納というと、手間もお金もかかりそう…
というイメージがあると思いますが、結納にもいろいろと種類があり、より正式に豪華にすればするほどもちろん費用もかさみますし、手間もかかります。
地域によっては、しきたりどおりにしっかりと行う地域もありますが、最近では結納のスタイルも簡略化の傾向が強くなっています。
本来の結納は仲人さんが使者となって、新郎宅と新婦宅を往復し、結納品などを届けるのが正式なスタイルです。
しかし最近では「略式結納」といって、仲人を立てずに両家の親族だけが集まり、料亭やレストラン、ホテルの個室などで行うケースが増えています。
特に最近では、ホテルや結婚式場などで、専門のスタッフが結納品の準備やセッティング、式の進行までサポートしてくれる「結納パックプラン」のようなサービスも用意してあったりします。
こういったサービスを利用すれば、比較的気軽に結納を行えますね。
「結納」について②
●結納に必要なものは?
→実際、結納の作法や準備品の名称や内容など、地域によって色々と違いがあります。
ですので、福島で一般的なものを代表してご紹介していきます。
男性側で用意するのは、まずは結納品。
結納品は男性側から女性側へ納める縁起物で、それぞれに円満・長寿・子宝など繁栄を象徴したものが揃えられています。
結納品は正式には9品目とされていて、その他略式のものだと7品目、5品目などになり、準備する品目の数が違います。
簡単にどんなものがあるか紹介すると、御帯料…いわゆる結納金。男性へ納める場合は御袴料ともいいます。
目録…結納品の品名と数量を記載した納品書のようなもの。
末広…一対になった扇子。末広がりの繁栄を意味します。
友白髪…白い麻糸。「共に白髪になるまで夫婦仲良く」という意味。
長熨斗…あわびを長く延ばしたもの。長寿の意味があります。
寿留女…スルメ。日持ちすることから、末永い幸せをイメージ。
子生婦…昆布。子孫繁栄の意味が込められています。
勝男節…鰹節。男性の力強さをイメージ。
家内喜多留…酒樽。円満な家庭のイメージ。
スルメや昆布、鰹節など、普段一般的に使われる漢字とは違い、縁起を担いだおめでたい漢字が当て字になっているんです。
意味合いを考えると、とても面白いですね。
また、これらの縁起物の食べ物、従来は本物を用意したのですが、
現在ではなかなか使い道がないため、ほとんどが本物の代わりに、それぞれにお金を包むのが一般的です。
これらの結納品を、福島では関東式といって、白木の台に一式を乗せる一台飾りにして飾ります。
関西式では、関東式に比べ結納自体が豪華な傾向にあり、飾り台も一品目ずつ別々の台に乗せて飾ります。
受け取った結納品は実家へ持ち帰り、結婚式まで飾っておきましょう。
●結納金はいくら準備する?
→結納金は、御帯料などと言われるように、
昔はお金でなく、着物や帯などの生地が贈られていました。
金額に明確な決まりはありませんが、福島のほうだと100万円というケースが多いようです。
ただ、結納金はあくまでもそれぞれの条件、気持ちによるものなので、無理のない金額に決めるのがよいでしょう。
また、金額には端数をつけずに、切りの良い数字、もしくは50万、70万など上一桁を奇数にするのが一般的です。
実際に結納金として包む場合は、銀行で新札を用意します。
●その他に準備するもの
→結納品・結納金の他に、両家で取り交わす書類のようなものがあります。
①「目録」と「受書」
目録は結納品の中に含まれていますが、結納品の品目と量を記した、納品書のようなものです。
それに対して、受書は「確かに受取りました」という、いわば受領書や領収書みたいなイメージです。
受書にも何を受け取ったかという意味で、品目や量を記します。
納品書と受領書の関係になるので、目録は男性側から、受書は女性側からお渡しすることになります。
②「家族書」「親族書」
「家族書」「親族書」は両家の家族や親族を紹介し合うための書類です。
家族書には両親や兄弟などの家族の住所と氏名を年長者または世帯主から順に、本人を最後にして書きます。
親族書は、三親等までの親族(祖父母・伯父伯母)を、年長順に父方から母方へと続けて書きます。
結婚式はもちろん、今後の冠婚葬祭の席で顔を合わせるようになるので、家族書・親族書をお互いに交換しておくと良いですね。
これらの書類は、奉書紙に毛筆で書くのが正式です。
こう準備物などをあれこれ聞いていると、難しそう、めんどくさそうだなと思われるかもしれませんが、
イマドキはホテルや結婚式場などで、専門のスタッフが結納品の準備やセッティング、式の進行までサポートしてくれる「結納パックプラン」のようなサービスも用意してあったりします。
こういったサービスを利用すれば、比較的気軽に結納を行えます。
ギフトプラザでも結納品一式の取り扱いもありますので、ご相談いただければサポートさせていただきます。お気軽にお声がけください。
「結納について③」と「結婚式の準備」
●結納返しは必要?
→結納返しは、言うなれば女性側から男性側へ贈る結納品です。
男性側から贈られた結納に対するお礼、お返しという意味合いもあります。
結納返しについては、地域によってきちんと結納金の半額程度をお返ししたり、1割程度だったり、そもそも結納返しの風習がないという場合もあります。
福島県では、結納金の1割程度お返しするという方が多いかもしれません。
結納返しのタイミングとしては、結納式後に日を改めて、男性側へお伺いし、結納式と同じような形でお返しするのが正式ですが、今は結納式当日にその場で同時交換というケースが増えています。
また、結納返しの贈り物も、男性からの結納品ほど形式張らず、
記念品として腕時計やオーダースーツなどをお返しするというケースもありますね。
注意点としては、頂いた結納品より豪華にならないこと。
それさえ守っていただければ、今時はあまり堅苦しく考えなくても大丈夫です。
●実際の儀式の流れについて
→結納式の流れは、例えば仲人がいる・いない、式を行う場所などによっても異なります。
また、結納式は口上(式のセリフのようなもの)以外は、一切無言で行うのが本来のやり方です。
ただ、現在ではそこまで本格的に行うことも少なく、略式結納が多いため、式の進行・口上なども 会場の方がお世話をしてくれることがほとんどです。
ある程度、口上も型が決まっていて、「幾久しく~・・・」などという普段使わない言葉になるので、実際はセリフを書いた紙を片手に…なんてことも多いですね。
そして、この儀式もあっという間ですので、あまり難しく考えずに、会場の方へお任せしてよいと思います。
その後、皆さんで和気あいあいとお食事会をしていただきながら、結婚式の段取りや希望などを両家が揃っている時にお話ししておくと、今後の流れもスムーズですね。
●結納式は結婚式のどれくらい前に行う?
→いつまでにやる、という明確な決まりがあるわけではありませんが、オススメとしては挙式の半年前、遅くても3ヵ月前くらいまでに行うと良いと思います。
先ほどもお話ししましたが、結婚式の段取り、希望などの話をするには
もってこいのタイミングなので、結婚式の会場を決定する頃である半年前くらいに行うとスムーズです。
いよいよ結婚式の準備をスタート!!
●結婚式までのおおまかな流れ
→まずは結婚式の日取りを決めます。
人気が高いシーズン、大安などの日が良い日などはなかなか予約がとりにくいので早めに予約が必要です。
無事、日取りと式場が決まって予約ができれば一安心。
そこから少しずつ具体的な打ち合わせが始まります。
まず、女性であればこだわりたい人も多いウェディングドレス。
基本的には衣裳レンタルがほとんどですので、お気に入りのドレスを見つけるためにも、ここは早めに行動開始するのが吉。
一番悩み、時間がかかるのが招待するゲストのリストアップです。
遅くても挙式の3ヵ月前くらいには決定し、2ヵ月前には招待状をポストへ投函します。
その返信をもとに、席次表の作成や引出物の準備が始まります。
席次表については、とても注意が必要です。
新郎新婦が座るメインテーブルから一番近いところが上座で、会社の上司などの主賓→会社関係者→友人→親族→
兄弟姉妹→両親という順になります。
どうしても上座から下座へ、ゲストに序列をつけるような意味合いが出てきてしまうので、失礼のないようにご両親や式場のプランナーさんとよく打ち合わせをして決定しましょう。
ここまで決まれば、あとは一気に披露宴のプログラムや細かい演出などを決めていくようになります。
あとは、大事な結婚指輪の準備もお忘れなく!
いよいよ、来週は私たちギフトプラザの出番。
結婚式の引出物、その他のブライダルギフトについてお話します。