「贈答品のお渡しの仕方」について

お祝い

何かのお祝いやお返しもの、お手土産など、贈り物をお店で購入し、紙袋に入れてもらいました。

それを持参して先方のお宅へお邪魔します。その贈り物をどのようにしてお渡ししていますか?

また、持っていった紙袋はどうしますか?

●お渡しの仕方?

→必ず紙袋から出してお渡しします。

 紙袋に入れたままお渡しするのはマナー違反です。本来、正式なマナーとしては風呂敷に包んで持参します。ただ、最近では購入したお店の紙袋に入れて持参するケースも増えていて、それ自体は問題ありません。そもそも、風呂敷に包んだり、紙袋に入れたりするのは、贈り物が汚れないようにという配慮からきています。

 それなのに、風呂敷に包んだり、紙袋のまま渡すということは、汚れも一緒にお渡ししてしまうということになりますね。

 ですから、贈り物は紙袋から出してお渡しするのが正解です。

 そして熨斗紙をかけている場合は、熨斗紙に書いてある内容が相手の方から読めるように、正面を向けてお渡しします。これには贈答の目的を先方に確認してもらう意味もあります。

●紙袋はどうする?

→紙袋ではなく、風呂敷に包んでいったとしたら自分の風呂敷なので持って帰りますね。

 それと同様に、紙袋の場合でも持って帰る、が正解です。

 お渡しが終わったら、紙袋は小さく畳んでバッグなどに入れて持ち帰ります。

 とはいえ、最近では紙袋もオシャレなものが増え、紙袋自体がブランド化している場合もありますね。

 先方の方との関係性にもよりますが、親しい間柄であれば、お渡しした後で

 「袋の処分もお願いしていいですか?」というふうに伝えて、先方の方にお任せしてもいいかと思います。

 逆にオシャレなものであれば、喜ばれるかもしれませんね。

 今時は、その辺りを気にしない方も増えてきていますが、やはりマナーを知っているうえで簡略化するのと、知らないでマナー違反をしているのでは、相手の方に与える印象もだいぶ違います。

●マイ風呂敷のススメ

→最近では風呂敷を持ち歩く方は少ないかもしれませんが、何かの時に1枚持っていると便利です。今はオシャレな風呂敷もたくさんありますので、ぜひ自分のマイ風呂敷を準備してみてはいかがでしょうか?

「贈答品のお渡しの仕方」について①

●お渡しするタイミングは?

→基本的には、お部屋に入ってきちんとご挨拶をしてから渡すのが一般的です。

 忘れないうちにすぐ渡さなきゃ!という気持ちはわかりますが、一呼吸置いてからにしてくださいね。

 しかし、アイスのように溶けてしまうものや、生鮮食料品のような早く冷蔵庫に入れたほうがいいものについては、その旨を一言添えて、玄関で早めにお渡ししましょう。

 もちろんお部屋に入らず玄関先で失礼する場合には、ご挨拶とご用件を済ませて、その場でお渡しして大丈夫です。

 また、仕事のお付き合い等のご挨拶であれば、名刺交換が済んだ後が最適です。

 ただし、会食など、外出先でお渡しする際は、お荷物になってしまうので、帰り際がよいケースもあります。

●お渡しする際に何て言う?

→実際に品物を渡す時に一言添えるとしたら何ていいますか?

 例えば、お渡しする際の決まり文句として「つまらないものですが…」という言い方がありますね。

 でも最近では、この言い方は減ってきたような気がします。

 本来「つまらないものですが」という言葉には、自分なりに誠意をもって選んだ品ですが、立派なあなたの前ではつまらないものに思えますという謙遜の意味があります。

 しかし、その真意が時代的に合わなくなり、そんなにへりくだる必要はないという意見も多くなりました。

 ですので、たとえば「心ばかりですが…」

 「お気に召していただけると嬉しいです」とか、食べ物であれば「お口に合えば良いのですが…」などがオススメです。

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