桃の節句にひな人形を飾るのはなぜ?ひな人形を選ぶポイントをご紹介

お祝い
    1. Q1.桃の節句とは?
    2. Q2.女の子の初節句はどう祝う?
    3. Q3.雛人形はなぜ飾るの?どのような意味があるの?
    4. Q4.雛人形は何月頃に飾り、いつしまう?しまうのが遅れるとお嫁に行くのが遅くなる?
    5. Q5.雛人形のそれぞれの名前や役割は?
      1. 親王(男雛・女雛)
      2. 三人官女(さんにんかんじょ)
      3. 五人囃子(ごにんばやし)
      4. 随身(ずいじん)
      5. 仕丁(しちょう)
    6. Q6.男雛・女雛の左右、どちらが本当?
    7. Q7.雛人形にはどのような種類があるの?
      1. 七段飾り
      2. 三段飾り
      3. 三段飾り(収納タイプ)
      4. 親王飾り(平飾り)
      5. 親王飾り(収納タイプ)
      6. ケース飾り
      7. 立ち雛
    8. Q8.雛人形の選ぶ際のポイントは?
      1. ①人形のお顔に注目してみましょう
      2. ②衣裳、飾り台・屏風に注目してみましょう
      3. ③ご自宅の雛人形の飾るスペースと収納スペースを考えて選びましょう
      4. ④「ケース人形」の場合アクリル製とガラス製、どちらを選ぶ?
      5. ⑤予算を決めましょう
      6. ⑥優先順位を決めましょう
      7. ⑦何軒かお店を見て見比べましょう
      8. ⑧最終的にはママが気に入ったものを
    9. Q9.雛人形は誰が用意する?
    10. Q10.雛人形を保管する際の注意点はありますか?
    11. Q11.雛人形を贈る際にのしは必要?どのように書くの?
    12. Q12.次女や三女にも雛人形は必要?おさがりでもいいの?
    13. Q13.つるし雛って何?
    14. Q14.名前旗とは
    15. Q15.雛人形やお祝いをいただいたらお返し(内祝い)は必要?

桃の節句、ひな人形を徹底解説!
桃の節句とは?なぜ、ひな人形を飾るの?ひな人形を購入・飾るポイントは?など、ギフト専門店のアドバイザーが疑問にお答えします。

女の子の健やかな成長と健康を願う行事です起源は古く平安時代にまでさかのぼります。3月初めの「上巳の節句」(のちの桃の節句)の日に、宮中の人々は野山で摘んだ薬草で体のけがれを祓って健康と厄除けを願いました。この行事がのちに、自分の災厄を紙人形に移して川に流す「流しびな」へと発展し、現在のひな祭りの原型となりました。

雛人形を飾り、親しい人を招いて祝宴を開くのが一般的です赤ちゃんが誕生してから最初に迎える節句のお祝いを「初節句」といいます。女の子は3月3日の「桃の節句」を、雛人形を飾ってお祝いします。特に初節句の場合は両家の祖父母や家族、近しい親戚などを招いて、家庭で祝宴を開くのが一般的です。桃の節句の祝い膳には、雛あられ、菱餅、桜餅、白酒、ちらし寿司、ハマグリのお吸い物などが定番となります。また、最近では場所の関係上、自宅ではなく会場を借りて行う場合も多いようです。

お子さまを災いから守る「お守り」の意味があります日本には女の子が生まれると、健やかな成長と幸せを願い、雛人形を飾るという伝統があります。雛祭りの人形飾りは、幸せな結婚式の光景を表現しています。また、雛人形には、生まれたときから成人するまでお子さまを「災厄」から守る「お守り」という意味も込められています。

立春の日前後に飾り、3月3日が過ぎたら早めにしまいましょう雛人形は1月末までに購入し、立春(2月4日頃)の前後に飾りましょう。雛人形をしまうのは、3月4日以降の晴れた日になるべく早くしまいましょう。しまうのが遅れるとお嫁に行くのが遅くなるといわれることがありますが、深いいわれはありません。雛祭りは季節の行事、お節句は3月3日限りのことですから、早くしまったほうがよいという教訓なのでしょう。あまり長く飾ると日に焼け傷む原因にもなりますので、人形の保存の面からもできるだけ早く片付けるのが望ましいでしょう。

親王(男雛・女雛)

※正式にはお殿様、お姫様と呼びます

お子さまにとって、将来の旦那さんと自分を表しています。

三人官女(さんにんかんじょ)

上から2段目

女雛の生活管理や雑務を行う付き人で、優秀な女性のみがなれたと言われています。

五人囃子(ごにんばやし)

上から3段目

五人囃子は太鼓、笛、うたいで能楽を演奏し結婚式を盛り上げています。

随身(ずいじん)

上から4段目

随身は左大臣、右大臣とも呼ばれ、特にお殿様をお守りするボディーガードのような存在です。

仕丁(しちょう)

上から5段目

仕丁とは地方から労働者として宮廷の雑用係をしていた人のことです。雛飾りでは唯一庶民出身となります。

どちらも間違いではありません江戸時代までは左(向かって右)が上座でしたが、明治以降欧米のマナーが広まり、現在では右が上座として定着しています。昭和3年に東京の人形業界団体が、雛人形の並べ方を天皇皇后両陛下のお写真のお並びにならおうと呼びかけたため、右が男雛、左が女雛の並びになりました。しかし、京都など古来の習慣を大事にする地方では、現在も左上座で飾ります。ですから、古風ならば左を上座、現代風ならば右を上座にし、好きなように飾りましょう。

「衣裳着(いしょうぎ)人形」と「木目込み(きめこみ)人形」の2種類に分けられます雛人形は作り方によって「衣裳着人形」と「木目込み人形」の2種類に分けられます。衣装着人形は、本物の着物のように布を重ねた衣装を着ているお人形で、豪華さと大人びた美しいお顔が特徴です。雛人形の中では正統派と言えるかもしれません。一方で木目込み人形は、桐の粉を固めて型抜きした土台に布を張り付けて作るお人形です。木目込み人形は、比較的コンパクトで、可愛らしい印象のお顔立ちが多くなります。

【飾り方の違い】

七段飾り

親王(お殿様・お姫様)、三人官女、五人囃子、随身(右大臣&左大臣)、仕丁(してい)、総勢十五人が揃った豪華な雛人形です。今では七段飾りはだいぶ少なくなりましたが、もっとも豪華で華やかなため、女の子なら誰もが憧れる雛人形かもしれません。

三段飾り

七段飾りを簡素化した、親王、三人官女の5人で飾る三段のお雛様です。豪華さや、飾り付けの楽しさを残しながら、七段飾りよりも飾りつけや収納が楽になるため、大変人気があります。

三段飾り(収納タイプ)

三段飾りの中でも収納タイプは、飾り台の部分が収納箱として利用できるタイプです。同じ収納タイプでも、お人形やお道具を全て台の中に収納できるものと、小物だけを台の中にしまい、お人形だけ別箱のタイプがあります。飾る時にはとっても豪華で、収納場所にも困らないため、近年では一番人気の種類です。しかし、コンパクトに収めるためにお人形やお道具も少し小さめの作りになっていることもありますので、豪華さを求める方には段飾りがおすすめです。

親王飾り(平飾り)

三段飾りをさらに簡素化したもので、平台一段のお雛様です。その名の通り、お殿様とお姫様の2人だけで、小さめのお道具が付きます。飾る手間も少なく、何より省スペースなのがメリットです。また、人数が少ない分お人形自体が大きいため、お顔がはっきりと見え、飾り代や屏風もしっかりとした作りをしているものが多いのも特徴です。

親王飾り(収納タイプ)

親王飾りの収納タイプは、大き目の飾り台にお人形や小物がすべて収納できるようになっています。飾り台にもこだわりのあるものが多く、会津塗や透かし彫りのデザインなどが人気です。収納のスペースは平飾りとあまり変わりませんので、飾る場所で選ぶと良いでしょう。キャビネットの上など、ある程度高さのある場所に飾る場合は「平飾り」、畳や床など低い所に飾る場合は、飾り台に高さのある「収納タイプ」がおすすめです。

ケース飾り

ケースに入ったお人形をそのまま飾ることができるお雛様です。お人形がケースに入っていますので、小さなお子様が触って壊してしまう…なんていうことからも守れるかもしれません。飾るのが楽になる分、お人形や飾りは全て固定されていますので、手に取って触ることができないのがデメリットになるかもしれません。もちろん省スペースでお飾りいただけますが、しまう時もそのままの大きさなので、平飾りや収納タイプの方がコンパクトになる場合も多いです。

立ち雛

一般的には座っているお雛様が多いのですが、立ち雛はその名の通り、立った姿勢のお雛様です。ひな人形の由来である流し雛などは、紙で作った人形を使っていたので、そもそも立ち雛がルーツなのです。立ち雛は一般的に親王飾りなので、飾るスペースもとりませんが、立っているので高さがあり、存在感もあります。現代的なデザインも多いため、雛人形を洋室に飾る方にも人気があります。

①人形のお顔に注目してみましょう

雛人形は手作りのため、よく見るとお顔の表情が1つずつ異なります。選ぶ際には、赤ちゃんがどんな女の子に育ってほしいかを意識して見ることをおすすめします。綺麗な女性に育ってほしいなら、切れ長の瞳の衣装着人形を、可愛らしい女性に育ってほしいなら、柔らかい表情をした木目込み人形をといったように、お人形に願いを込めてみるのもおすすめです。

②衣裳、飾り台・屏風に注目してみましょう

雛人形の全体のイメージを左右するのが、衣装・飾り台・屏風です。全体の雰囲気が気に入って即決する方も多いほど、飾り台や屏風はお人形の印象の要となります。また、衣装の生地や素材にもさまざまな種類がありますし、使われている柄にもたくさんの意味が込められています。飾るお部屋のイメージに合わせて、選んでみてください。

③ご自宅の雛人形の飾るスペースと収納スペースを考えて選びましょう

飾る場所を広く取れるという方には「七段飾り」や「三段飾り」、コンパクトに飾りたいという方には「ケース飾り」や「親王飾り」がおすすめです。天井が高くて、広いスペースがあるお店で見ているとそんなに大きくないように見えますが、実際に家で飾ると大きさの感覚がかなり違います。最近では、一戸建てでも和室がないお家もありますし、飾る場所を決めて、あらかじめ寸法を測っておくとよいでしょう。

④「ケース人形」の場合アクリル製とガラス製、どちらを選ぶ?

人気の「ケース飾り」にはアクリル製のケースと、ガラス製のケースがあります。アクリルケースは、軽くて割れにくいため、扱いやすいというメリットがあります。一方ガラスケースのタイプは、重厚感・高級感があり、細かい傷も付きにくいため中のお人形が綺麗に見えます。アクリルケース・ガラスケースどちらにしても良いところがありますので、お好みの方をお選びください。

⑤予算を決めましょう

ひな人形は種類も豊富ですし、値段もピンからキリまで様々です。おじいちゃん・おばあちゃんから出資してもらう方も多いかと思いますが、ある程度の予算を決めておいたほうが選ぶ上でも的を絞りやすくなりますね。

⑥優先順位を決めましょう

お人形を選ぶにあたって、何を重視するかを決めておくと、悩んだ時の決定打になります。優先順位が、全体的な豪華さなのか、スペースを取らないものなのか、お人形のお顔や衣裳なのか、予算なのか…など、全ての条件が揃えば一番なのですが、それもなかなか難しいものです。優先順位をしっかりしておくと、スムーズにお買い物ができます。

⑦何軒かお店を見て見比べましょう

お子様にとっては一生に一度のお人形です。高い買い物でもありますし、慎重に選びたいですね。値段や品質、その他のサービスなどを含めて、何軒かお店を見比べて、納得いくお買い物を。金額に関しては、値引き率に惑わされずに、実際の購入金額で比較しましょう。また、アフターサービスなども気にしておくといいですよ。

⑧最終的にはママが気に入ったものを

もちろん選ぶ人みんなが気に入ったお人形を選べればいいのですが、世代的な価値観の違いや、現実的に飾るスペースなどを考慮すると、全員が納得!というものは難しいかもしれません。そこで、最終的には赤ちゃんのママの意見を優先に。毎年、飾りつけるのはおそらくママのお仕事。ひな人形の飾り付け、片付けは想像以上に手間がかかります。女の子のお道具でもありますし、ママの気に入ったものを優先し、毎年楽しく飾れるものを選びましょう。

最近は両家であらかじめ相談することが多いようですおじいちゃん、おばあちゃんが購入される場合が多く、その中でも全国的にみるとお母様のご実家が贈られることが多いようです。しかし、最近はご両家であらかじめ相談したり、お母様のご実家では雛人形を、お父様のご実家ではつるし飾りを、といったように種類の違う飾りを選ばれたりする場合もよくみられます。

雛人形を劣化させてしまう一番の原因は「湿気」です雛人形が劣化する最大の原因は湿気です。保管する場所には、除湿剤を用いて湿気を防ぐようにしましょう。秋頃、湿度の低い晴れた日を選んで「虫干し」をすると安心です。人形や道具箱を取り出し、半日ほど風に当てたら埃を払ってからしまいます。雛人形を長く美しい状態で飾るためにも心がけてみてください。

「御祝」または「初節句御祝」と書いて、のしをかけましょうおじいちゃん、おばあちゃんが雛人形を購入し、お孫さんに贈る際はのしを付けるとよりお祝いの雰囲気を出すことができます。のしの種類は「蝶結び」を選び、表書きには「御祝」または「初節句御祝」と書きましょう。下の名前部分には人形を購入した方のお名前を書きますが、あまりかしこまりたくない方は「おじいちゃん・おばあちゃん」と書く場合もあります。

ひな人形はお守りですので、ひとりに1つずつに用意することをおすすめします雛人形はお子さま一人ひとりの「厄」を背負ってくれるお守りとしての存在です。長女の雛人形を下のお子様にも共有させるのではなく、お子様それぞれに人形を用意してあげることをおすすめします。次女、三女には、小さめの親王飾りやケース飾りなどを購入される方が多いようです。どうしてもスペースが無い、という場合はつるし雛や名前旗(お子様のお名前を刺繍した旗)などを購入し、長女の雛人形と一緒に飾ると良いでしょう。また、親戚からお下がりの提案をいただく場合もあるかもしれませんが、こちらもあまりおすすめはしません。雛人形は、女の子に降りかかる災厄の身代わりとなってくれるお守りですので、他人から譲り受けるとその人に降りかかるはずだった不運まで肩代わりしてしまうとのいわれもあります。

手作りの雛飾りで祝おうという親心から生まれた風習ですつるし雛の風習は江戸時代後期の頃が始まりです。愛する子どもや孫のため、手作りの雛飾りで、初節句を祝おうという親心から生まれたもので、現在では全国的に知られています。昔は家族が手作りしていたつるし雛ですが、現代では職人さんが仕立てたものがたくさん販売されています。大きいものから、卓上タイプ、ケース入りなどさまざまな種類があります。

ひな人形の隣に飾るお子様のお名前を刺繍、プリントした飾り旗です。お子さまのお名前を雛人形の隣に豪華に飾ることができるのが名前旗です。刺繡タイプ、プリントタイプがあり旗の絵柄もさまざまあります。雛人形を飾るスペースや雛人形とのバランスを考えてサイズや色を選びましょう。最近では、雛人形とセットで購入する方が多くなっています。

周囲の方からお祝いをいただいた場合は内祝いを用意しましょう

一般的にご両親(祖父母)から雛人形をいただいた場合は、内祝は必要ありません。一緒にひな祭りのお祝いをしたり、飾った様子の写真を送ってあげたりして、感謝の気持ちを伝えましょう。もし親戚や周囲の方からお祝いをいただいた場合には、お返しの品を用意し、お礼状を添えましょう。熨斗(のし)の種類は蝶結びを用意し、表書きには「初節句内祝」または「内祝」と、「赤ちゃんのお名前」を書きます。

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