カタログギフトのメリット・デメリット

カタログギフトとは?仕組みと選んだ商品の受け取り方を解説します カタログギフト

●カタログギフトのシステム紹介

→最近では、いろいろなギフトシーンでカタログギフトが贈られていますので、おわかりの方も多くいらっしゃると思いますが、この「カタログギフト」のシステムを少しお話します。

 まず、カタログギフトをお贈りする方は、予算に応じてカタログの種類や価格帯を選びます。

 最近では、スタンダードなものから、グルメに特化したもの、ベビー用品やおもちゃを集めたもの、 特定のブランドを集めたもの、旅行やエステなどの体験型のカタログギフトなど、特定のコンセプトに特化したカタログギフトが販売されています。

 その中から贈りたいカタログを選んで購入すると、お店では化粧箱にカタログ、申込用ハガキなどをセットして販売するようになっています。

 そして、そのカタログギフトを受け取った方がカタログからご自分の好きな商品を選び、同封の申込用ハガキにご希望の商品番号、ご自分の住所・氏名などを記入してポストに投函します。

 もしくは、最近ではインターネットでの申込みも可能になっていますね。

 ハガキやインターネットで申込みを確認したら、そのカタログギフトのメーカーより商品が発送されます。

 お選びの商品や状況によっては、お申込みから商品のお届けまで2~3週間かかる場合もあります。

●カタログギフトのメリット

→まず、カタログギフト最大のメリットは、受け取った方が自分の好きなものを選べるという点です。

 ギフトを贈った側としては大変残念な話ですが、「コレはちょっといらないな~…」というものをもらったという経験は誰しもあるのではないでしょうか。

 こういったリスクを避けられるというのが、贈る側にとっても、贈られる側にとってもメリットになります。

 贈る側もアレがいいかな、コレがいいかなと時間をかけて商品選びをする悩みがなくなります。

 そういう場合に「商品券のほうが好きなものを買ってもらえていいのでは?」

 というご意見もあると思いますが、商品券は現金とほぼ同じなので、目上の方に差し上げるのは失礼にあたったり、

 金額が見えてしまうので、それも贈り物としては気になりますよね。

 また、贈る側のメリットとしては、「予算を合わせやすい」ということも挙げられます。

 一般的に何かのお祝いをもらい、それに対して内祝いをお返しする場合、

 いただいた金額の半額程度がお返しの予算になります。

 お祝いをいただく額というのも、5,000円とか10,000円とか、ある程度区切りが良い数字になるので、お返しの額も必然的に決まってくるんですね。

 だいたいカタログギフトの価格帯もそれに合わせて用意されています。そして価格帯の話でもうひとつ。カタログギフトってかなり価格帯の幅が広いです。

 人気の価格帯は2,500円~5,000円くらいなのですが、カタログギフトの最高額っていくらぐらいだと思いますか?

 ちなみに、ギフトプラザで扱っている最高額は10万円コースになります。

 一般的にも通常販売されているものとしては、10万円が最高額なのではないかと思いますね。

 なかなか10万円を普通の商品で選ぶのは難しいと思いませんか?

 それこそ高額なだけに、商品選びを外したくないですよね。

 そういう意味でも、この価格帯の幅の広さがカタログギフトのメリットのひとつです。

 更に、贈られる側のメリットのひとつとしては、かさばらず、持ち運びも楽にできるという点です。

 カタログギフトが選ばれるギフトシーンで多いのが結婚式の引出物ですが、持って帰る引出物が大きかったり、重かったりすると、ゲストにとっては意外と負担になります。

 また、遠方からのゲスト、二次会に参加するゲストなどにもかさばらず、軽い、というのはとてもありがたいはずです。

 また、引出物は主賓、友人、親族など、関係性によってお返しする引出物の予算が違う場合もあります。

 そんな時、カタログギフトだと見た目には同じサイズなので、中身の違いがわからないというメリットもありますよ。

 ということで、今回はカタログギフトのメリットについてお話しました。次は逆にデメリットの部分のお話をしたいと思います。

カタログギフトのメリット・デメリット②

●カタログギフトのデメリット

→カタログギフトのデメリットについてですが、カタログギフトのシステム自体がわかりにくい、ということ。

 さすがに最近ではカタログギフトをいただく機会が増えてきているのもあり、だいぶシステム自体は浸透してきていますが、それでもご高齢の方にはよくわからない…なんてこともあるようです。

 また、「もらったはいいけど欲しいものがない」とか「何を選んだらいいのかわからない…」という声もよく聞きます。

 「いろいろな方の好みに合わせられる」というと聞こえがいいですが、「当たり外れがなくて無難」とも言えるわけです。

 なので、まだ選んでないカタログギフトが放置されていたり、

 そのまま忘れてしまっていたりと、相手の方に確実に受け取っていただけない場合もあるようです。

 そして、意外とかわりにくいデメリットがもうひとつ。

 カタログギフトの販売価格にはシステム料といって、カタログギフト特有の料金が上乗せされています。

 システム料には、カタログや化粧箱の費用、ハガキの郵便料金やお選びいただいた商品の宅配料金などが含まれます。

 要するに「贈る方が払っている金額=商品の値段」ではないということ。

 例えば、5,000円のカタログギフトだとしても、実際にカタログに掲載されている商品の金額は5,000円よりも安いのです。

 それならば、きちんと5,000円の価値のある商品を選んでお返ししたほうが価値としては良い、という考え方もありますね。

 また、「好きなものを選んで欲しい」という形が、相手の方の価値観によっては贈り物として

 「素っ気ない」とか「思い出に残らない」などと受け取られる可能性があるということです。

 ここは人によって考え方の違いなので何とも言えませんが、「悩んで選んでくれたんだな」とか 「これ、あの時にもらったものだ」など贈り物には贈る方も頂く方も、人の気持ちや思い出などが込められています。

 そういったものを大事にするということも大切ですよね。

●申込み期限が切れてしまった場合は?

→カタログギフトには、お申込み期限というものが設定してあります。

 短いものだと数か月、長くても1年くらいだと思いますが、カタログギフトをもらった際はすぐ確認しておくと安心です。ただ、ハガキを出すのを忘れていて、申込期限が過ぎてしまい、もう無効になってしまったと捨ててしまうなんていう方もいるかもしれません。

 実際、「申込期限は過ぎてしまうと無効」というのが決まりでもあります。

 でもカタログギフトの期限が切れてしまったら商品と交換できなくなることに、納得できない方もいると思います。贈った人はお金を払っていますからね。

 この有効期限は、2010年に制定された資金決済法というものに基づいて決められていて、国に登録され、守られているものなので、逆にカタログメーカーが倒産した場合でも、ある程度は国が補償してくれるなどのメリットもあります。

 でも、もし期限が切れてしまっても捨てるのはちょっと待ってください!

 実際は、有効期限は早めにハガキを出していただき、確実にお申込みをして商品を受け取っていただくための目安でもありますので、ハガキを失くしてしまった…とかでない限り、申込み期限を過ぎていても大丈夫なケースもあります。

 これはカタログギフトを扱っているメーカーさんによって対応はそれぞれですので、ダメ元で申し込みをしてみるのが正解です。

 ただ、あまり期限を過ぎてしまうと、完全に無効になっていたり、せっかくお選びいただいた商品が、もう製造中止になっていたり、内容が変わってしまっている、というケースが多々ありますので、有効期限内に早めにお選びいただくのが1番です。

●選ばれることが多いギフトシーン

→いろいろなギフトシーンで利用されているカタログギフトですが、やはり1番目立つのは、先週も話に挙がった結婚式の引出物ですね。

 年齢・性別・ライフスタイル、いろいろ立場の方に贈る引出物としては、とても使い勝手の良いギフトとして重宝されていますね。

 メリットの部分で話したように、かさばらない・軽い点も人気の理由です。

 これも先週軽く話しましたが、商品券の代わりとして利用されるケースも。

 商品券もギフトとしては人気の高いものではありますが、目上の方に差し上げるには失礼だったり、金額がまるわかりなのもちょっと…という側面がありますね。

 そこで、カタログギフトを代わりとして使っていただければ、金額がはっきり見えるわけではないですし、目上に方に対しても商品券の代わりとして利用しやすいということです。

 商品券の最大のメリットである「好きなものを買える」という部分が「好きなものを選べる」というふうに置き換えた形にはなりますが、贈り物としては、はっきりとした金額がわからないというメリットも大きいかと思います。

 このようにメリット・デメリットを踏まえて、上手にカタログギフトを利用していただきたいと思います。

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